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ヒアルロン酸
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唇のヒアルロン酸ではどんな失敗例がある?原因と対処法を詳しく解説!
唇のヒアルロン酸注入は、手軽にボリュームアップや形を整えられる人気の施術です。
しかし、思っていたような仕上がりにならないこともあるため、「不自然な仕上がりになったらどうしよう」「失敗したら元に戻せるの?」と思う方は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、唇のヒアルロン酸の失敗例を解説します。
また、失敗の原因や対処法も併せて紹介します。
この記事を読めば、ヒアルロン酸注入の失敗を防ぐポイントや、万が一の対処法を理解できるので、安心して施術を受けたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
INDEX
唇へのヒアルロン酸注射で起こりうる失敗例と原因
唇へのヒアルロン酸注射には、以下のような失敗例が存在します。
- ヒアルロン酸が透けて青白く見えるようになった
- しこりができた
- 分厚く腫れぼったく見えるような唇になった
- 唇が固くなってしまった
- 違和感が生じた
- 血管塞栓が起きた
- ほうれい線が目立つようになった
それぞれの原因も併せて見ていきましょう。
ヒアルロン酸が透けて青白く見えるようになった
唇にヒアルロン酸を注入した後、青白く透けて見えることがあります。
これは「チンダル現象」と呼ばれ、ヒアルロン酸が光を散乱させる特性を持っていることにより起こります。
特に、皮膚が薄い唇は、青白く透けやすいため注意が必要です。
しこりができた
ヒアルロン酸注入後に、唇にしこりのような硬い部分ができることがあります。
粒子の大きい製剤を使用した場合や、同じ部位に繰り返し注入した場合に起こりやすい現象です。
ヒアルロン酸が均一に広がらず、局所的に固まることが主な原因とされています。
しこりを防ぐには、適切な製剤の選択と、量を調整しながら注入する技術が重要です。
分厚く腫れぼったく見えるような唇になった
ヒアルロン酸を注入した後、唇が不自然に分厚く腫れぼったく見えることがあります。
これは、過剰にヒアルロン酸を注入した場合や、繰り返し施術を受けた場合に起こる症状です。
適量を超えると唇の形が崩れ、膨らみすぎた「ヒアル顔」と呼ばれる状態になる可能性もあります。
注入量を誤ると、ナチュラルな仕上がりではなく、不自然な膨らみが目立つ唇になります。
自然な仕上がりにするためには、顔全体のバランスを考えた適量の注入と、医師の技術力が重要です。
唇が固くなってしまった
ヒアルロン酸注入後に、唇が不自然に固く感じられることがあります。
これは大きな粒子のヒアルロン酸を使用した場合に起こりやすい症状です。
大きな粒子のヒアルロン酸は、体内への吸収が遅くなることで効果が長持ちする一方、唇の柔らかさが失われる場合があります。
仕上がりが自然でないと、話したり、食事をしたりしたときに違和感を覚えるほか、唇の動きが不自然になることもあります。
柔らかさを保つためには、粒子の細かいヒアルロン酸を選び、適量を注入することが重要です。
違和感が生じた
ヒアルロン酸を注入した後、唇の動きに違和感を覚えることがあります。
顔は立体的な構造をしており、表情筋の動きや位置は人それぞれ異なります。
個人差を考慮せずに注入すると、唇を動かしたときに不自然な形になるでしょう。
笑ったときや唇を尖らせたときに違和感が出て、表情がぎこちなく見える場合があるため注意が必要です。
自然な仕上がりにするためには、顔全体のバランスを考えたデザインと適切な注入技術が重要となります。
血管塞栓が起きた
誤ったヒアルロン酸注入によって、血管が詰まる血管塞栓が発生する可能性があります。
ヒアルロン酸が血管内に注入されると、血流が阻害されます。
血流が止まると、皮膚組織に酸素や栄養が届かなくなるため注意が必要です。
最悪の場合、皮膚壊死や失明といった重篤な後遺症を引き起こす恐れもあります。
ほうれい線が目立つようになった
ヒアルロン酸を唇に注入すると、逆にほうれい線が強調される可能性があります。
注入の位置やヒアルロン酸の量・質が適切でない場合に起こる症状です。
施術後に目立つ場合でも、数週間かけて馴染むと自然な仕上がりになることが多いため、一定期間は様子を見ましょう。
唇のヒアルロン酸で失敗した場合の対処法
唇のヒアルロン酸注入に失敗した場合は、「ヒアルロニダーゼ」で溶解できます。
ヒアルロニダーゼを使用すると、ヒアルロン酸が分解され、約1週間ほどで体内に吸収されます。
一度溶かした後、約1〜2週間空ければ再度ヒアルロン酸を注入することも可能です。
唇のヒアルロン酸で失敗しないためのポイント
唇のヒアルロン酸注入で失敗しないためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
- カウンセリングで理想の形をしっかり伝える
- 唇の部位によっては先端が丸いマイクロカニューレを使用する
- 信頼できるクリニックを選ぶ
- 医師の指示に従う
- リスクや副作用を確認しておく
- 注入を繰り返しすぎない
それぞれ詳しく紹介します。
カウンセリングで理想の形をしっかり伝える
失敗を防ぐためには、カウンセリングで理想の唇の形を明確に伝えることが重要です。
口頭だけの説明では、患者のイメージと医師の認識にズレが生じる可能性があります。
具体的なイメージを伝えるために、芸能人やモデルの写真を見せながら説明すると、医師との認識をすり合わせやすくなります。
唇の部位によっては先端が丸いマイクロカニューレを使用する
ヒアルロン酸注入の失敗を避けるためには、唇の部位によっては部位に先端が丸い針(鈍針カニューレ)を使用することが重要です。
これにより、血管塞栓のリスクを減らし、内出血を防げます。
鈍針カニューレを使用すると、注入時の痛みが軽減され、内出血のリスクも低くなります。
しかし、オプション料金が発生することが多いため、前もって確認しておくことが重要です。
信頼できるクリニックを選ぶ
唇は繊細な部位で、失敗すると合併症や痛みを引き起こす可能性があります。
信頼できる医師を選ぶことで、リスクを減らせるでしょう。
日本美容外科学会やアラガン社から認定を受けた医師は、信頼できるといえます。
医師の指示に従う
唇のヒアルロン酸注入では、医師の指示に従うことが重要です。
ヒアルロン酸注入はリスクが低いと思われがちですが、誤った方法での施術はトラブルを引き起こす可能性があります。
過度な要求や自己判断で治療を進めるのではなく、信頼できる医師のアドバイスに従うと、より自然な仕上がりになるでしょう。
医師の指示をしっかりと守ると、理想的な結果に近づけます。
上野美容外科・美容皮膚科のヒアルロン酸注入は、こちらをご覧ください。
リスクや副作用を確認しておく
唇のヒアルロン酸注入をする前に、リスクや副作用を確認しておくことが重要です。
ヒアルロン酸は安全性が高いとはいえ、過剰に膨らむなどの副作用が起こる可能性があります。
ヒアルロン酸の保水力が原因で、期待した部分以外が膨らんでデザインが変わる場合もあります。
リスクを理解し、担当医としっかり相談することで、安心して治療を受けられるでしょう。
注入を繰り返しすぎない
唇のヒアルロン酸注入は、過度に繰り返さないことが大切です。
頻繁な注入は顔のバランスを崩し、不自然な仕上がりを引き起こす可能性があります。
理想的な唇を作るためには、半年から1年半に1度の注入が理想的です。
注入の頻度は担当医と相談し、バランスの取れた仕上がりを目指しましょう。
唇のヒアルロン酸の効果が持続する期間
唇のヒアルロン酸注入の効果は、使用するヒアルロン酸の硬さや種類によって異なり、持続期間も変わります。
一般的には硬いヒアルロン酸の方が持続期間は長いと言われていますが、唇に合った硬さのヒアルロン酸を選ぶことも大切です。
長期間の効果を希望する場合は硬いタイプを、自然さを重視する場合は柔らかいタイプを選ぶとよいでしょう。
唇のヒアルロン酸注入の持続期間を選ぶ際は、希望する仕上がりに合わせて硬さや種類を医師と相談して決めることが重要です。
唇のヒアルロン酸注射による効果
唇のヒアルロン酸注射を受けると、以下のような効果が期待できます。
- 理想の唇に近づける
- 唇のバランスを整える
- 人中短縮が叶う
- エイジングケアもできる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
理想の唇に近づける
ヒアルロン酸注射を使うと、理想の唇の形に近づけます。
M字リップは若々しく、アヒル口はセクシーな印象を与えます。
さらに、ロシアンリップやスクエアリップで独特の立体感やボリュームを出せます。
自分の顔に合った形状を作ると、全体のバランスが整うのが魅力です。
唇のバランスを整える
ヒアルロン酸注射は、唇のバランスを整えるためにも効果的な方法です。
唇を整えることで顔全体のバランスが改善されます。
唇にヒアルロン酸を注入するときは、「唇の黄金比」を参考にしましょう。
黄金比に基づく注射で、唇の形を調整できます。
上唇と下唇の厚みのバランスを1:1.5にすると、全体的に美しく見えます。
また、唇の輪郭やキューピッドボウを強調すると、より魅力的な印象を与えられるでしょう。
理想の唇の形を目指すだけでなく、顔全体のバランスを整えるためにヒアルロン酸注射を活用すると、魅力的な印象に仕上がります。
人中短縮が叶う
ヒアルロン酸注射を使えば、印象的な人中短縮を実現できます。
人中が長く平べったいと、老けた印象を与えるでしょう。
上唇にヒアルロン酸を注入すると人中が短く見え、顔の印象が若々しくなります。
上唇を少し膨らませると、顔全体のバランスも良くなるでしょう。
エイジングケアもできる
ヒアルロン酸注射は、唇のエイジングケアにも効果的です。
加齢に伴い、唇は薄くなったり、縦じわやぼやけたりして輪郭が目立つことがあります。
ヒアルロン酸を注入することで、輪郭や形状を立体的に仕上げられます
さらに、縦じわを目立たなくさせられることから、ヒアルロン酸注射は唇のエイジングサインを改善し、若々しい唇を取り戻すための有効な方法といえるでしょう。
唇のヒアルロン酸に関するよくある質問
唇へのヒアルロン酸注射に関するよくある質問をまとめました。
施術を検討している方や、すでに施術を受けた方から、多く寄せられる質問に回答していきます。
唇にできたしこりはいつまで続きますか?
ヒアルロン酸注射後にできたしこりは、通常時間とともに解消されます。
2〜3日間は硬さを感じることがありますが、1〜2週間後には自然に馴染んでいきます。
しこりが解消されない場合は医師に相談しましょう。
唇へのヒアルロン酸はキスした時にバレますか?
適切な量であれば、キスをしてもヒアルロン酸がバレることはありません。
ヒアルロン酸注射後にしこりや硬さが一時的に出る場合があるため、施術直後に硬さを感じる場合は、キスを避けるとバレるのを防げます。
腫れのピークはいつですか?
腫れのピークは施術後24〜48時間です。
ヒアルロン酸注入後は、水分を引き寄せる作用があることから、腫れが発生し、炎症がピークを迎えます。
施術後24〜48時間は、最も腫れが強く感じられますが、数日かけて徐々に収まります。
ヒアルロン酸が馴染むまでどのくらいかかりますか?
ヒアルロン酸が完全に馴染むまでには1〜2週間かかります。
ヒアルロン酸の馴染み具合を確認するには、施術後2週間程度、様子をみるとよいでしょう。
唇のヒアルロン酸注射後はいつからキスできますか?
唇のヒアルロン酸注射後は、すぐにキスが可能ですが、施術後1〜2週間経過するまで控えることが推奨されます。
施術後1〜2週間で、ヒアルロン酸が馴染んでくるため、自然な柔らかさを取り戻した状態を確認してからキスを再開することが安全でしょう。
まとめ
この記事では、唇へのヒアルロン酸注入で起こる失敗に関して解説しました。
唇のヒアルロン酸注射における失敗例として、過剰注入による不自然な形状やしこりなどが挙げられます。
失敗する原因は、医師の技術力不足や施術後のケア不足です。
失敗を避けるためには、信頼できるクリニック選びと適切なアフターケアが重要です。
この記事を参考に、安全な施術を受け、万が一の失敗を防ぐために事前にしっかりと準備しましょう。
唇へのヒアルロン酸注入を検討している方は、ぜひ上野美容外科・美容皮膚科へご相談ください。